「凶殺」という考え方
九星気学の基本は、「九星が移動する」ということ。
年盤では1年ごと、月盤では月ごと、日盤では1日ごとに
九星の位置が入れ替わっていきます。
これに伴って考慮しなければいけないのが、
方位との相性の良し悪しです。
しかるべき時期に、しかるべき方位に動けば
天からの良いエネルギーを吸収して開運につなげることができますが
相性の悪い方位に動いてしまうと逆効果になってしまいます。
吉方位と凶方位は、各人の本命星によって異なります。
基本的には、自分の本命星と相性の良い方位が吉方位となります。
例えば一白水星なら、「水」と相性が良いのは「金」(生気)と「木」(退気)。
すなわち、六白金星、七赤金星、三碧木星、四緑木星が巡っている方位が
相性の良い吉方位となります。
★自分にとって大吉の関係は「生気」=援助を受けて福を得る。
★自分にとって小吉の関係は「退気」=人に尽くして福を得る。
★自分と同じ五行の気質は「比和」=協力して発展する。
旅行や引越しなどの行動を起こす際には、
- 日帰り → 日盤
- 1〜3泊程度の旅行 → 月盤
- 4泊以上の旅行や引越し → 年盤
を参考にして、吉方位に移動するというのが理想的です。
ただ、相性の良い星が巡っていても、
避けるべしとされている「凶方位」があります。
九星気学では「凶殺方位」といい、代表的なものが8つあります。
八大凶殺をチェックしよう
九星気学における凶方位とは、
その方位に出かける(もしくは引っ越す)ことによって
強いマイナス作用が生じる可能性のある方位のこと。
具体的には次の8つの方位を指して「八大凶殺」と定義しています。
年盤・月盤・日盤で五黄土星が巡っている方位。
ベースとなる九星図(定位図)では、五黄土星が中央にありますよね?
「帝王の星」と呼ばれることからも分かるように
五黄土星のパワーは非常に強く、大きな徳を持っているため、
この星が巡る方位を安易に犯すと災いがあると考えられています。
とりわけ、建築や土地に関することではこの方位を避けるべきです。
五黄土星には「全てを土に返す=腐敗させる」という強い働きがあり、
この方位に行くと自ら災いを招くことになりかねません。
年盤・月盤・日盤で五黄土星が巡る方位の反対側にある方位。
暗闇で突然、剣に刺されるような、避けがたい災いに見舞われると言われています。
具体的には、不慮の事故、急病などのリスクが高くなるということです。
自分ではどうにも防ぎようのないトラブルに巻き込まれてしまうので、
どんなに気持ちをポジティブに持っていても運を開いていくことはできません。
特に凶意の強い方位ですから、絶対に避けるべき方位です。
五黄殺をセットで覚えておくとわかりやすいと思います。
年盤・月盤・日盤で自分の本命星が巡る方位。
五黄殺や暗剣殺は全ての人に共通する凶方位ですが、
こちらは生まれ年の本命星によって異なります。
この方位を犯すと、肉体的な面でダメージを受けやすいと言われています。
旅行、転居、結婚、不動産取得は災いの元です。
年盤・月盤・日盤で本命殺の反対側の方位です。
本命殺と同じように、こちらも生まれ年の本命星によって異なります。
この方位を犯すと、精神的な面でダメージを受けやすいと言われています。
周囲からの評価を落とし、人間関係に支障をきたすこともありますので
くれぐれもご注意ください。
本命殺とセットで覚えておくとわかりやすいですね。
年盤において、その年の十二支の位置と反対側の方位。
すべての人に共通する凶方位です。
十二支が巡っている方位には強いエネルギーが働くため吉方位となり、
逆にその反対側の方位はパワーがなくなってしまうのです。
仕事もプライベートもひっくるめて争いや離別など
「破れ」の現象が起こりやすくなります。
- 子(北) → 南
- 丑、寅(北東) → 南西
- 卯(東) → 西
- 辰、巳(南東) → 北西
- 午(南) → 北
- 未、申(南西) → 北東
- 酉(西) → 東
- 戌、亥(北西) → 南東
月盤において、その月の十二支の位置と反対側の方位。
理屈は歳破と全く同じです。
【月の十二支と月破】
1月 丑(北東) → 南西
2月 寅(北東) → 南西
3月 卯(東) → 西
4月 辰(南東) → 北西
5月 巳(南東) → 北西
6月 午(南) → 北
7月 未 (南西) → 北東
8月 申(南西) → 北東
9月 酉(西) → 東
10月 戌(北西) → 南東
11月 亥(北西) → 南東
12月 子(北) → 南
本来の定位盤における反対側の位置に回座している方位。
例@
北は本来、一白水星の定位ですが、
そこに南が定位の九紫火星が回ってきた時。
例A
西は本来、七赤金星の定位ですが、
そこに東が定位の三碧木星が回ってきた時。
例B
東南は本来、四緑木星の定位ですが、
そこに北西が定位の六白金星が回ってきた時。
本来の定位盤については「九星気学の九星図とキーワード」を参考にしてください。
それほど大きな害がないため、
流派によっては凶方位にカウントしない場合もありますが、
- 北に九紫火星が巡っている場合
- 南に一白水星が巡っている場合
・・・以上の2つのケースは凶意が強くなりますので注意が必要です。
@の場合は、本来は隠しておきたいことが明るみに出てしまい、
Aの場合は積極的に表現すべきことがうまく表現できなくなります。
子供は避けたほうが良いとされている方位。
原則として、九星気学では、
「7歳までは日命星、17歳までは月命星で運命を見る」
というルールがありますが、子供の日命や月命で見て吉方位であっても
実際に行動を起こすと凶作用が起きてしまうことがあるのです。
具体的には、突発的な病気や事故によるケガ等です。
これは月盤で決まるので、年盤や日盤とは無関係です。
また、各人の生年月日も関係ありません。
引越しや旅行の際には、次の表を必ずチェックしましょう。
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