古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

東に行ってアンチエイジング?

三碧木星の定位である東には、
芽を出したばかりの植物のような
若々しいエネルギーがあふれていると言われています。
そこで「よし、歳をとったら東に吉方位を取って若返りを図ろう!」
と考える方も出てくるでしょう。

 

気が枯れてくる老後は、東に行ってアンチエイジング!
・・・確かに、理論的には間違っていませんし、
若々しいエネルギーを得ることはできるのですが
九星気学ではあまり推奨されていません。

 

というのも、やはり年齢相応の「開運の仕方」というものがあるからです。
ご高齢の方が、現役世代と張り合うようにして
仕事や子育て、家事に口を出してくる、しゃしゃり出てくるというのは、
若い世代にとってはハッキリ言って迷惑です。

 

人に疎ましがられて生きるような老後が、
果たして「穏やかな老後」「理想的な老後」と言えるでしょうか?

 

確かに、自分自身は若さを取り戻したような気分になって
あれもこれもと手や口を出したくなってしまう気持ちはわかります。
しかし、そこはグッとこらえて自分は後ろにまわる。
老賢人の知恵を授けて、そっと若者の背中を押せるような・・・
歳をとったらそんな存在を目指したいものですね。

 

では、吉方位としてはどの方位を選べば良いのでしょうか。

歳をとったら西へ出向け!

穏やかな老後を過ごすためには、
「西」に吉方位を取ると良い。

 

九星気学ではそのように言われています。

 

西というのは、九星気学の定位盤では七赤金星の定位。
七赤金星といえば、人生を楽しむことにかけては九星で一番!
美味しい物を食べ、好きな人たちと好きな場所に出かけて
歌って踊って、わいわい楽しむ。
そんな楽しいエネルギーにあふれています。

 

西に吉方位をとることで、そんな楽しい祐気を得ることができるでしょう。

 

今まで数々の苦労を乗り越えて生きていたのですから、
老後くらいは気の合う人たちと楽しく笑って過ごしたいと思いませんか?

 

おまけに、西には「紙幣」「金融」「銀行」「経済」といったお金に関する象意も多いので、
金銭的に安定すると言う効果も得ることができます。
老後にお金で苦労するなんて、まっぴらごめんですからね(笑)!

 

老後の取るべき吉方位としては、一白水星の定位である「北」もオススメ。
様々なことをリセットするという意味のある方位なので、
色んなことを水に流してスッキリした気持ちで老後を過ごしたい
と言う方は北を目指しましょう!

築き上げてきたものを守るための吉方位は?

老後を穏やかに過ごすためには、
それまで築いてきたものを守ってくれる存在も必要ですよね。

 

自営業の方はもちろんですが、サラリーマンであっても、
自分が培ってきた技術やノウハウを継承してくれる部下が現れないと
気持ちよく会社を去れない・・・。
そんな話を、定年退職した上司から聞いたことがあります。

 

ちなみに、引退した私の上司は、
自分の代わりに親会社からやってきた部長に不満たらたら。
嘱託になって気持ち良く他部署に移ってからも、
ことあるごとに私たち部下を飲みに誘って愚痴をこぼしていました。

 

自分が築き上げてきたものを守ってくれる、
さらにより良い方向に発展させてくれる後継者に恵まれるには、
北東に吉方位を取ることがオススメです。

 

五黄中宮の定位盤では八白土星が位置している方位であり、
「変化」や「改革」、「相続」という意味があります。
凶方位になっている場合には悪い変化を生じさせてしまう可能性がありますが、
吉方位の場合には良い変化の流れを作り出してくれるのです。

 

さらに、不動産に関する運気に恵まれる方位でもあります。

 

築き上げてきた業績は下の世代に引き継ぎ、
自分はどっしりと根を張って穏やかな老後を過ごす。

 

そんな理想を叶えてくれるのが、北東の吉方位なのです。