古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

本命星と月命星の使い分け

「九星気学の本命星と月命星」でご紹介した通り、
九星気学には、生まれた年から分かる「本命星」と、
生まれた月からわかる「月命星」があります。

 

西洋占星術(いわゆる星占い)だと、
「何月何日に生まれたか?」によって星座が決まりますよね。
これは、実際の天体の運行を元にしているからです。

 

例えば一般的によく使われる「おひつじ座」とか「おうし座」といった区分は、
生まれたシーズンに太陽がどの星座の位置を巡っていたか?を基準にしています。

 

その点、九星気学は実際の星の運行とは関係がありませんので、
いわゆる星占いとはちょっと違っています。
同じ月の生まれであっても、生まれた年の九星=本命星が何であるかによって
性格や運勢は異なると考えられます。

 

ただ、基本的には次の3つのグループしかありませんので、
それほど複雑なものではありません。

 

  • 一白水星、四緑木星、七赤金星が中宮の年の場合
  • 二黒土星、五黄土星、八白土星が中宮の年の場合
  • 三碧木星、六白金星、九紫火星が中宮の年の場合

 

さて、では、本命星と月命星はどのように使い分ければ良いのでしょうか。
先天的な性格などについては、九星気学の「傾斜星占い」とは?で紹介している
傾斜法によって占うことができますが、
凶方位や吉方位は基本的に本命星を元にして判断しています。

 

一般的には、

 

「年齢が幼い場合は月命星、大人になったら本命星を見ると良い」

 

と言われていますが、具体的には何歳を境目と考えれば良いのでしょうか。

具体的には何歳が境目なの?

九星気学では、原則として次のような年齢のルールがあります。

 

  • 7歳までは日命星を元に鑑定する
  • 8歳〜18歳は主に月命星を元に鑑定する
  • 18歳を過ぎたら本命星で鑑定する

 

ただし、大人の場合も、
「本命星によって受ける影響が7割、残りの3割は月命星」
と言われていますので、両方を踏まえて鑑定するのが正解です。

 

例えば筆者は、本命星は四緑木星で月命星は六白金星、
日命星は八白土星です。
この場合、18歳まではプライドの高い六白金星の性質が強く出て、
19歳を過ぎた辺りから四緑木星の社交的な要素が出てきます。

 

子供の頃は八白土星や六白金星の気で育っていますので、
やはり今でも根っこの性格はプライドが高く強情なところがあります。
また、革新的で行動派な面もあります。

 

ただ、対外的には「あまり我を出し過ぎず、誰とでもそこそこうまくやれる」
という四緑木星の要素がよく表れていると思います。
人とぶつかることもほとんどありませんので・・・(笑)。

 

「ここまでが本命星で、ここからは月命星」
とある年齢を境にハッキリと区分されているというよりは、

 

「だいたいそのくらいの年齢を目安に、
徐々に本命星の性質が強く表れてくる」

 

・・・そのように考えておけば良いかと思います。

こんな使い方もできる

例えば、結婚して一緒に暮らし始めてから相手の新たな一面を垣間見て
「あれ、この人、こんな一面もあったんだ〜」
と、驚かされたことはないでしょうか?

 

そんな時は、相手の生年月日から月命星や日命星を割り出してみましょう。
そこから、子供の頃に培われた価値観や物の考え方を
うっすらと感じ取ることができると思います。

 

一緒に生活していく上で気になること、
例えば経済観念や道徳観、趣味嗜好・・・これらは、
幼い頃に心身に染み付いている要素の割合が大きいですよね。
ですから、本命星よりも月命星や日命星との関わりが強いのです。

 

ある程度の年齢を重ねても、
“根っこ部分の性格”はそう簡単には変わらないものです。
これから結婚を考えている方は、ぜひ、
お相手の本命星、月命星、日命星を割り出して
表面には表れない性格も把握しておくと良いでしょう。

 

一緒に暮らし始めてから「こんなハズじゃなかった」と
後悔するようなことがないように・・・。