古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

生まれた瞬間に受ける、9つの“気”

占いと言うと、TV番組や雑誌では西洋の星占いが主流ですよね。
ベースにあるのは、「人は宇宙の影響を受けて生きている」という考え方。
生年月日からその人が生まれた時の星の配置を割り出して、
まさに「どんな星の元に生まれたのか?」を占うわけです。

 

確かに、人間も人智を超えた大きな“何か”に生み出された存在ですから、
その運命が星の動きや配置と密接な関係があるというのは
非常に理に適っていることと言えるのではないでしょうか。
占い=神秘的なものと捉える傾向がありますが、
実は別段不思議なことでもないのかもしれません。

 

さて、生年月日でその人の運命を占う方法は西洋占星術ばかりではありません。
ここで紹介する九星気学もその一つ。
古代中国で生まれた占いで、
自分の運命をよりポジティブな方向に変えていく上で役立つ
積極的な開運法です。

 

「人はこの世に産み落とされた瞬間に“気”を受ける」
という考え方に基づいており、
簡単に言えば「空気を吸う」ということなのですが、
九星気学ではその“気”が9種類に分けられています。

 

具体的な種類は次の通りです。

 

  • 一白水星(いっぱくすいせい)
  • 二黒土星(じこくどせい)
  • 三碧木星(さんぺきもくせい)
  • 四緑木星(しろくもくせい)
  • 五黄土星(ごおうどせい)
  • 六白金星(ろっぱくきんせい)
  • 七赤金星(しちせききんせい)
  • 八白土星(はっぱくどせい)
  • 九紫火星(きゅうしかせい)

九星気学で何が分かるの?

9種類の分類名を見てわかることは、
それぞれが「数字」「色」「五元素(木火土金水)」で構成されていることです。
最後についている「星」というのは、九星気学では「気(性質)」という意味であり、
西洋占星術のように天体の星を表しているわけではありません。

 

さて、ではこの数字と色が何なのか?ということですが、
簡単に言うと、数字=「時間」、色=「空間」を表しています。

 

これは、「天と地の間には時間と空間が存在する」
という東洋思想に基づいています。
そこに、万物の根源たる五元素(木火土金水)を組み合わせて、
数字・色・五行でその場を流れる“気”を表しているわけです。
ちょっと乱暴な解釈ですが、占いビギナーさんのためにわかりやすく表現すると、
「その年(や月、日)が持つ雰囲気を数字や色を使って9つに分類した」
というイメージでしょうか。

 

九星は八方位に囲まれた中央の位置にある本命星が
1年毎に交代するのに伴って全体の配置が変わります。
この位置の変化によって人事万象を占うというもので、
吉凶方位や開運の時期を判断する材料として使われてきました。

 

その人が持って生まれた気質や体質、人生を通しての運勢、
その年や月、日の運勢、吉方位や凶方位を判断することができます。
国家レベルの景気や事件を占うこともできるので、
九星気学の力を借りている政治家もきっといるはずです。

基本となる3つの要素

九星気学には、生まれた年から分かる「本命星」と、
生まれた月からわかる「月命星」があります。

 

親の庇護の元にいる間は月命星の影響を強く受け、
独立した後は本命星の要素が強く表れると言われています。
成人前の段階では本命星だけでは正確な占いができないため、
やはり月命星も知っておく必要があるでしょう。

 

個人的には、どちらか片方ではなく
両方の要素を見て判断したほうが良いのではないかと思います。

 

さらに、この他に「傾斜」とういう要素もあり、
これによって本命星や月命星からはわからない
先天的な要素を読み取ることができます。
「傾斜は人の心の位置が分かる」とも言われており、
相性占いには欠かせない要素とされています。

 

簡単に言えば、「生月の九星から見て、生年の九星がどう傾いているか?」
を見る占いです。
これについては九星気学の「傾斜星占い」とは?で詳しく解説していきます。