古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

九星図は毎年変化する

「九星気学の九星図とキーワード」で紹介している通り、
九星気学の九星にはそれぞれ「方位(位置)」が割り当てられています。

 

ベースとなるのは、五黄土星が中央にある定位図でしたね。
しかし五黄土星はいつまでもそこに居座るわけではなく、
年が変われば五黄土星は別の場所に移動し、
その年の主役となる九星が中央にやってきます。
まずはこの流れを理解しましょう。

 

さて、それぞれの位置にはキーワードが与えられていましたね。
これは、その位置に入った九星がまとう衣装のようなもの。
(「仮面」と表現したほうがしっくりくるかもしれません)

 

1年間、その衣装を着て過ごすことになるんだ

 

と考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

 

例えば、筆者は四緑木星ですので、
ベースとなる九星図では「社交的で八方美人」という衣装を着ています。

 

しかし、九紫火星の年には南の位置に移動します。
ここは、ベースとなる図では九紫火星が位置していた場所で、
「派手好きで見栄っ張り」という衣装が用意されています。

 

つまり、九紫火星年の1年間、私は一時的に
派手好きで見栄っ張りという性質をまとうことになり、
それがその年の運勢に少なからず影響を与えると考えるわけです。

 

これが、九星気学の「同会法」と呼ばれるものです。

もともとの性質は失われない

しかし、年が変わったからと言って
その人の性格がガラリと変わることはありませんよね。
「年によって身に着ける衣装が変わる」という観点から考えてみると、
トップスやアウターは変わっても、
肌に身に着けている下着は変わらないわけです。

 

五黄土星が中心となった定位図で持っていた本来の性質は失われず、
移動した場所の内容がプラスされる。
この同会法を元にして、その年の運勢や「注意すべきポイント」を理解する
というのが九星気学の基本的な考え方です。

 

筆者の九星を例に挙げてみますと、
もともと社交的で、みんなで集まってわいわいやるのが好きなタイプですが、
九紫火星の年は、人付き合いの中で
「見栄を張りたい」と思う出来事が増えると考えられます。
地位や名誉がこの年のキーワードになるので、
例えば「会社で出世して、それを友達に自慢したくなる」とか
何かしら実力を評価される場面があって調子に乗ってしまうとか。

 

名誉欲が人間関係に災いをもたらす可能性があるから気を付けたほうが良いよ。
・・・そんなメッセージが読み取れるわけです。

運勢を読み取るキーワード

九星それぞれが元々持っている性質と、
移動した位置で一時的に身にまとう性質。
この2つをセットにしてその年の運勢を占うというのが
九星気学の「同会法」です。

 

図のようなキーワードを知っておくだけでも、
その年に起こりそうなことがなんとなくイメージできませんか?
占いの基本は「イマジネーション(想像力)」ですから、
そのキーワードからどれだけのことを想像できるかが
占い師としての手腕と言えるでしょう。

 

逆に言えば、そこに正解はありません。
だからこそ、当たる占い師と当たらない占い師がいるわけですが(笑)。

 

まずは、下図を参考にしながら、
それぞれの年に自分の運勢はどうなるのか?
自由にイメージを膨らませてみてください!