古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

意外と知らない「干支」の基本

みなさん、「あなたの干支はなんですか?」と尋ねられたら
どのように答えますか?
かつての私もそうでしたが、おそらく、
「子!」とか「丑!」とか答える方が多いと思います。

 

実はそれ、占いの世界では間違いなんですよ。
なぜかと言えば、みなさんが答えたのは「十二支」であって、
「干支」とは違うからです。

 

たとえば、
「ひのえ午の女性は、炎のように激しい性格の持ち主」
「ひのえ午の女性は嫁にもらわないほうが良い」
なんて話を耳にしませんか?
その「ひのえうま」というのが干支なんです。

 

その歴史は、今から遡ること4000年前に中国で栄えていた殷の時代。
当時の遺跡から、10干12支(組み合わせると60通り)の文字が刻まれた
亀の甲羅の欠片が発見されたのだとか。
10干12支を組み合わせた60干支を使って暦としていたものと考えられ、
これがいわゆる「干支」の発祥というわけです。

 

相性を見たりする場合に、九星気学と組み合わせて使うことができます。
ちょっとなじみにくいですが、せっかく占いを勉強するのであれば
10干はぜひとも覚えておいたほうが良いと思います。

「干支」をイメージで理解する

では、その「10干」とは何なのか?
具体的には、次の通りです。
普段は使い慣れない難しい漢字が多いので、
覚えるのは大変かもしれません。

 

甲 きのえ
乙 きのと
丙 ひのえ
丁 ひのと
戊 つちのえ
己 つちのと
庚 かのえ
辛 かのと
壬 みずのえ
癸 みずのと

 

これだけで覚えてようと思うと、難しいかもしれません。
それならば、五行の「木火土金水」とセットで覚えると良いでしょう。
上から順番に、「木」のえと、「火」のえと、「土」のえと・・・。

 

ちなみに、干支というのは兄弟や姉妹のようなものだとイメージすると
わりとすんなりと頭に入ってくるはずです。
どういうことかというと、

 

え: 大きい 自然の中のもの
と: 小さい 生活に密着したもの

 

・・・と考えてみてください。

 

具体的には、次のようなイメージです。

 

木のえ: 森の中に豊かに繁茂する樹木
木のと: 鉢植えや観葉植物

 

火のえ: 灼熱の太陽や火山
火のと: キッチンコンロやライターの火。照明など

 

土のえ: 山や砂漠の土
土のと: 庭や畑の土

 

金のえ: 天然の鉱物。パワーストーンなど。
金のと: アクセサリーや生活の中で使う金属製品

 

水のえ: 海や川
水のと: 水道

 

私は己(つちのえ)午ですから、大自然の命を育む大地のように
どっしりとした存在感を醸し出せたら理想的ですね!

生年干支を知ろう!

九星気学の九星が計算で求められるように、
干支も生年月日から算出することができます。

 

具体的には、次の方法で求められます。

 

@ (西暦 + 7 )/10で余りを求める
A @の余りを次の表に当てはめてみる。

 

1 甲
2 乙
3 丙
4 丁
5 戊
6 己
7 庚
8 辛
9 壬
10 癸

 

実際に例を挙げて計算の練習をしてみましょう。

 

1978年は、(1979+7)/10=198あまり5 で、戊 「つちのえ」です。
(1978+9)/12=165あまり7で「午」ですから、
1978年は戊午(つちのえうま)ということになります。

 

2000年は、(2000+7)/10=200あまり7 で、庚 「かのえ」です。
(2000+9)/12=167あまり5で「辰」ですから
2000年は庚辰(かのえたつ)です。

 

2015年は、(2015+7)/10=202あまり2で、乙「きのと」。
(2015+9)/12=168あまり8で「未」ですから、
2015年は乙未(きのとひつじ)となります。

 

みなさんも、ご自身の干支を算出してみましょう!